2009年を振り返って

というような題目で日記を書くのが、どうやらmixi界隈で流行っているようなので、若干プライベートな身の上話をしてみようと思いますよ。わー、難しい。

2009年で一番大きかったらしいこと。起業。そりゃーもう。しかしなぜ、大きかった「らしい」かといえば、その影響を本人もまだ計り知れていないので・・・。7月の末に創業して(実際には4月から事務所は立ち上げていた)、ようやく今になってアウトプットが出せそうな状況にきたところだし。いくつかは無事、世に出せそうですが、なくなったものも沢山ある。数年後に会社が残っているかも分からないし、実感としては自分自身が生きているかも分からないから、なんとも言えないよねー。言えるぜって人いたら見てみたいけど、その直後に僕は逃げるなー。

よくある「社長ブログ」のように、会社の宣伝を兼ねて具体的なことを書く場にはしたところで意味ないだろ、むしろキモいというのが実感なので、ここはあくまで僕個人の私的なブログで、そういう社長っぽい話はしたくないけれど、個人的な感想や雑感くらいは留めておいた方が、未来の自分にとっても、周囲の理解にとってもよかろうと思うので、年が改まったのを契機に、いくらか書いておこうと思います。だって今や、会社=人生というくらいだもの。今現在は、それを取ったら書くことがなくなってしまうのです。それでブログ投稿が激減したというのは確かにあって、それで少し反省をした。今何を思っていて、どんな情報を仕入れているかくらいは、これからは書こうと思っています。主に周囲で、僕にアイデアをくれたり、一緒に考えてくれたり、僕が貢献したい人々のためにです。

しかし、少しだけ「外」向きの話をします。2009年の実感の中で最も印象的だった部分について。創業するってどんな気分?とよく聞かれるのですが(いや本当に珍獣扱いだとはね!)、それについて。以下のサイトがうまくまとめてくれているので、リンクを貼っておきます。本当に、こんな実感ですよ。

What Startups Are Really Like:
http://www.paulgraham.com/really.html
「ハッカーと画家」を書いたプログラマー、ポール・グレアムのまとめ。

英語を読みたくない人のためにざっとジャンキーなサマライズをしておきます。
自分が今実際に感じているものだけ、◎をつけた。そして多分、今後全部埋まる自信がある。

◎良い意味でも悪い意味でも、こんなに予測不可能なものだとは思わなかった。
◎本当に骨の髄までキャラを知ってる人とやるべき。起業時は人間関係が一番大事。
◎仕事が人生になる(会社は終わらず、僕らが止まるまで止まらない24時間営業)。
◎死ななければ、それは失敗じゃないと思え。
◎基本的にはすっごい楽しい。創造的で、自由だ。会社を始めた奴にしか味わえないね!
◎耐えろ。何ヶ月でも何年間でも。
◎軌道に乗るには、想像を絶する長い期間を経ないといけない。恐らく3〜5年。
◎だけれどもまぁ、目の前の事象は楽しもう。面白いことはそこら辺に転がっている。
◎仕事の半分以上は、革新的な仕事や専門を発揮する以外のところに費やされる。
◎小さくはじめよう。複雑なものはあとでいい。
・ユーザから帰ってくる反応のダイナミズムにはビックリさせられる。
◎自分だけのアイデアに縛られない方が面白い。
◎競合については考えないでいい。ゴールが同じようにみえても、よくみると違う。
・ユーザの支持を集めるのはとても大変。新しいサービスは想像以上に使われない。
・投資家は、自分たちが何に投資しているのか分かっていないしビジネスのビジョンもない。
・投資家に好印象を与えるのはゲームだと思おう。
◎成功するかは運次第。
◎同じような興味を持つ人達や起業家とのつながりが糧になる。
◎周囲の95%は内心で「よくやるよねー」と思っている。サーカスのなにか扱い。
◎自分の成長にあわせて、物事や役割が大きく変わる。たぶん数カ月おきくらいのスパンで。

実際に製品が出たら(ポツポツ出る予定)、いろんな人との会話が広がるんだと思っていて、それは今から非常に楽しみです。銀行とVCとはお話をしたことがないので知りません。あ、嘘。銀行は口座を作るときによくある会話はしました。

しかしいかんですね、先人たちの言葉を訳したら、書くことがなくなってしまったよ・・・。ふーむ。

最初の、よくされる質問に戻ろうかな。創業するってどんな気分?の次にくるのが、なんで起業しようと思ったの?なのですが。うん、どうしてだろう。僕らにもよく分からない。そう聞かれたときは「なんで就職しようと思ったの?って言われて、スラスラと答えられる人はいるのかい?」と返すことにしています。「就職するのが最も確実に生きていく方法だから」って答える人が多いのかな。それがまず第一で、次に「やりたい事やるために」がくるんだと思う。それと同じ。単刀直入にいえば、起業しようと思って起業したんじゃなくて、それが一番自然で確実に自分を生かしていく方法に思えたので、起業になってしまった。自分が起業家であるとかは全然思っていない。そんなの全然ない。そこはほら、主婦であることに対して天性の主婦ですとか思っている人がいないのと同じ。そういうのはテレビ向けの演出です。そういう人が本当にいたら電波だと思えばよろしい。

「有名企業で経験を積んでから起業するのが最も確実だよ」と言われたこともあった。確かにそのとおりかもしれないのだけれど、自分にとっては「起業はゴールではない」わけだし、それで失敗するか成功するかはなんとも言えない。起業が目的化したら、確かにそれがBetter wayだろうなというのは僕も感じます。確かにあるハードルは下がるかもしれないけど、それで時期を逃してしまうかもしれないし、20年後どうなってるかは分からない。大事なのは常に今の決断です。未来なんて実はどこにもない。明日死んでるかもしれない。やー死んだらごめんね、ほんと!

未来の確実性のために今を下積みに使うんだという発想は、年功序列の発想にどこかよく似ている。どこかで自分を殺した苦労をしなければならないんだ、という発想。しかしそれは、誰もが常にやっていることです。あえて特別耐え忍ぶものじゃない。

問題は「今やりたいこと」を20年後に先送りして、出来るのか?ということです。そういうと「20年後にできるんならやればいいし、別の新しいことも20年後には見えてるかもしれない。だから今起業しなくたっていいじゃないか」と言われる。だったら起業したっていいじゃない?どう違うのか?そのニュアンスだと、じゃあ今をどうするのか?今を下積みに使って豊かな未来がくるのか、今を120%生きたことが豊かな未来になるのか(ちなみに企業に勤めてやりたいことをやってる人はいっぱいいて、そのことを否定している文脈ではないですよ、念のため。会社を否定して会社起こしてどうするの)。

そのニュアンスは同じようでいて、全然違う。「とりあえず様子見で」と先送りできるほど人生は長くない。もちろん大企業で経験できることはいっぱいあるだろう。でも、ゼロベースで起業したからこそ見えてくる経験もあるだろう。どちらかを捨てるわけだね?でもそれは今常にしている人生の選択のひとつでしかない。なくした方を惜しんでも始まらない。どれが確かかも分からない。

(だが、嗅覚は大事らしいと思う。そこをどう鍛え続けるかが最大の課題)

そもそも大前提として「起業したいのに」が僕たちの前提にはない。何らかの明確なゴールもない。何が失敗なのだ?僕は、自分たちの試みで、どんな現象が起きるかのみに興味がある。「いろいろ試して結果を見守りたい」だけだ。それで、いろんな人とつながれて、いろいろ楽しいことができればいいなと。そのくらいです。もし、それができそうな会社や人を見つけていれば、そこに収まっていたかもしれない(確かに、世の中に沢山ある会社を、僕は調べなさすぎなのも事実)。たまたまです、起業したのは。

そして僕たちは、ご飯を食べる必要がある。それも同時に最優先事項である。しかしそれは、明るく美味しくご飯をもりもり食べたいということである。美味しく生きるとはそういうことだ。両立可能な原則であることを願っている。働ざるもの、飢えるべからず。

2009年を振り返ると、そんなところでしょうか。見事に起業の話しかしなかったな・・・。2010年の展望はまた今度で。まー、動き続けるのが2010年ということになるね!

いろいろ試して楽しみましょうねー。
今年もよろしくお願いいたします。

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8件のコメント

  1. あけましたおめでとうございますー。

    なんか投稿のタイミングが被った感じでしたw
    こちらは起業ではないですが仕事=人生は同じような感じです。

    また何かのタイミングでお邪魔させて頂ければと思います。
    よろしくですー

  2. こちらも、そちらのブログをちょうど読んでいたところでした。
    明けましておめでとうございます。

    ガリガリ仕事したいですよね。お互いがんばりましょう。
    そしていつでも、お待ちしてますよー。

  3. 明けましておめでとうございます〜
    shosiraさん周辺は振り返り云々が多いんですかね?
    僕はヲタ道を爆進して変なベクトルになっているようなw
    今年早々は卒研&院試でーす

    お互い頑張りましょう〜

  4. そうなのよ、多いのですよ。たぶん歳のせい。

    卒研と院試かー、すすすっと切り抜けてくださいな。
    陰ながら応援しております。

  5. あけおめ!
    今会社推奨の「ビジョナリーカンパニー」読んでるんだけど未読だったらぜひ。
    一般企業がお勧めする本ってことで。なんか上読んでて連想することも多かったよ。
    また2010年もどっかで飲もうねー!!

  6. あけおめです!

    メンバーが持ってるんですが、実はまだ読んでないんですw
    折角なので、読んでみますね。オススメありがとうございます。
    namiさんがお勤めの会社も、そういう意味では際立っている会社ですよね。
    この本が社内で勧められる理由は、とてもよくわかる気がしました。

    ですです、またどっかで飲みましょう!w

  7. いやあ、知りませんでした。おめでとうございます。
    正直、起業を実行される人たちの決断と実行力は尊敬に値します。
    でも初めてあった時からやっていた事の延長にそれがあったんでしょう。

    しょしらさんの場合は必然的にそうなったと思いますよ。
    趣味と楽しいことが仕事ってそれが一番ですよ。
    好きなら苦労も(あまり)苦痛ではないからね。

    簡単ですが、新年の挨拶と言うことで
    今年もよろしくお願いいたします。

  8. ありがとうございます&今年もよろしくお願いいたします。

    ご報告が遅れましたが、そういうこととなりました(笑
    確かに、流れ着いてしまったような気はします。
    初めてお会いしたときから、随分遠くへきた気もしますが・・・w

    今後ともよろしくお願いいたします。

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